小学校で配布する学校便りに寄稿させていただきましたものを掲載いたします。
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学校生活を送る子供を支える~親としての支え方~
もうすぐ新年!! 学校もあと百日足らずで、新入生を迎えることになります。時節は目まぐるしく移り変わっていきますが、親御さんたちにとってのわが子は、いつまでたっても頼りなく、親が先導して叱咤激励しなければ、すぐに道を外れてしまいそうな漠然とした心配を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。それは、まさに親心からなのですが、愛情深くありさえすれば、結果がすべてうまくいくかというと、必ずしもそうとは限らないようです。ずいぶん前に、「愛はすべてではない」(ベッテルハイム)を、仲間たちと輪読しました。そこでは愛は、具体的な知恵に裏付けられていないと、子供の役に立たないと主張されていました。
また、頭で分かっていても、実践できないのは、人の常です。私も思春期に入った娘に対して、そうでした。自戒と反省を込めながら、後輩の親御さんたちに、伝え続けていることがあります。先般の就学時健康診断の折、「子供がいきいきと学校生活を送るための、家族としての支え方」と題して、お話しさせていただきました。これらは、あまりにも当たり前なことなので、お笑いになるかもしれませんが、本当に大切なことは、足元の細部にあると信じているので、ご寛容願います。
1. 子供が甘えてきた時には、甘えさせてあげる(スキンシップを心掛ける)
いくつになっても心淋しい時は、親のぬくもりに癒されます
2. 子供の話の聴き役になる
尋問的に訊く、親が探りを入れる聞き方ではなく、子供の気持ちを分かってあげるために聴きます。ただし、真に受け過ぎないように…。
3. 子供が頼んできた時、できることには応えてあげる
私たちは気持ちが萎えているときは、誰かの助けを必要とします。 子供も同じです。
4. 子供に身に付けてほしいことは、親が率先して見せる
兄弟仲のよいことを願うのなら、親がやさしい態度で子供に関わってあげるといいのです。
5. 子供に合わせて、一緒に遊ぶ
忙しい毎日ですが、子供と触れ合い、笑い合う時間を今の間に味わっておかないと、もったいないです。生きる力の源は“遊び力”ですから…
時には、人生という広い視点から、子供の成長を見守りたいものです。現在、いきいきした日々を送っている子供は、将来も充実した人生を生きている可能性が大きいと言われています。
さあ、待望の冬休みです。親子で大いに遊び合いませんか。